『竹窓随筆−明末仏教の風景』
 雲棲[衣朱]宏 著 荒木見悟 監修 宋明哲学研討会 訳注
 2007.6  B5精/551頁  定価 6,615円(税込)
 中国・明朝末期、陽明学が栄える一方、仏教が不振な中、杭州の
 雲棲にあって、仏教の根本からの立て直しと人びとの心の救済に
 全力をそそいだ僧の珠玉の書。待望の完全訳注、満を持して刊行。
 
 「幅広いのに、奥深い。骨っぽいのに、柔軟である。一言でいえ
 ば、豊穣というしかない。持戒に励み、禅、浄、律、華厳、天台
 までに深く通暁した雲棲[衣朱]宏、晩年の精華がとうとう訳出さ
 れた。充実した訳や語注も含め、豊かな達成に心から敬意を捧げ
 たい。」        −玄侑宗久(芥川賞作家・臨済宗僧侶)