『清代の女性詩人たち−袁枚の女弟子点描』
 蕭燕婉 著  2007.10  A5精/320頁  定価 5,880円(税込)
 清代の風流才子袁枚(1716-1797)は、晩年、江南地方で五十数名の
 女弟子に囲まれ、絢爛たる風雅な文学の交流を繰り広げた。本書
 では、清代において作詩の才能を花開かせた袁枚女弟子たちの生
 き方を克明に考察し、その肉声に耳を傾け、その精神を探ってい
 る。また、文芸に携わった袁枚女弟子の実態をそれぞれの著作に
 よって検証するとともに、男性文人を含めた清代文学の特徴を照
 射し浮き彫りにしようとするものでもある。
 袁枚女弟子研究の意図と視角/閨秀詩人駱綺蘭小伝/駱綺蘭の
 『聴秋軒閨中同人集』および『聴秋軒贈言』について/閨秀詩人
 鮑之[艸/惠]の生涯とその紀行詩/閨秀詩人席佩蘭の文学/閨熟
 師としての帰懋儀の生涯と文学/閨秀詩人屈秉[竹/均]と蕊宮花
 史図について/閨秀詩人金逸の生涯とその文学/日本に紹介され
 た『随園女弟子詩選選』について/袁枚女弟子の種々相とその影
 響/資料編