『明代白話小説『三言』に見る女性観』
 張軼欧 著  2007.11  A5精/371頁  定価 5,880円(税込)
 中国古典短篇白話小説の宝庫と呼ばれる『三言』は、中国文学史
 において高い評価を受けている作品である。
 『三言』は明末以後の文学界に短篇白話小説を作る風潮を巻き起
 こした。多くの女性が登場し、多様な愛情表現と物語設定がこの
 作品の一つの特徴である。
 編者である馮夢龍が物語の女性観に託したメッセージは何か?
 多彩な女性像はどのような意味を持っていたのか?
 斬新かつ多角的な切り口でこの問いに迫った本書は、『三言』研
 究だけでなく、女性学などの他分野の研究にも役に立つであろう。