『原文で楽しむ 明清文人の小品世界』(あじあ楽学選書1)
 大木康 著  (集広舎)  2006.9  A5精/308頁  定価 3,570円(税込)
 明清の文人たちが力を込めて書いた小品散文のいくつかをていねいに
 読み解くことによって、彼らが生き、感じ、考えた世界を追体験する。
 文学史にあまり取り上げられることのないこれらの作品は、広大な中
 国文学の世界の知られざる一面を垣間見せてくれる。
 ・試験問題で遊ぶ−唐寅「我是箇多愁多病、怎当他傾国傾城貌」
 ・雅と俗のはざまで−陳継儒「文娯序」
 ・ある愛の歌−馮夢龍「情仙曲」
 ・美人を思う−衛泳『悦容編』
 ・思い出の中の才女−陳維[山/松]「呉姫扣扣小伝」
 ・心優しき秀才の手紙−呉兆騫「上父母書」
 ・街のオアシスで−宋犖「重修滄浪亭記」
 ・受験生の旅−林伯桐『公車見聞録』