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書名 : 蘇軾文学の継承と蘇氏一族―和陶詩を中心に
編著者 : 原田愛
出版社 : 中国書店
定価 : 4,200 円
出版年 : 2015/02 月

宋代を代表する文人蘇軾──その文学は遠く日本まで伝わり、大きな影響を及ぼした。そうした偉大さ故にあたかも河が大海に流れるように自然と流伝したものと見なされ、弟の蘇轍を始めとする蘇氏一族が如何に尽力したかについてはこれまで見逃されがちであった。蘇氏一族のそうした行動原理となったのが、陶淵明の詩篇124首に和韻した、蘇軾晩年の代表作「和陶詩」であったことも……。本書は、その「和陶詩」を切り口に、蘇軾の政治的地位が失墜した北宋末期から名誉回復が果たされた南宋初期までの蘇氏一族の編纂活動の流れを究明することで、今に伝わる蘇軾の文学の源泉を辿らんとするものである。

【目次】
序  [王水照] 
(日本語訳版) 

序 章
一 中国の文人と子孫
二 蘇氏一族の系譜
三 蘇軾の人生
四 現存する蘇軾文集について
五 本書の目的

◆上篇 蘇軾「和陶詩」の継承と蘇氏一族

第一章 蘇軾「和陶詩」と蘇轍─蘇軾から蘇轍に継承されたもの
一 「和陶詩」の成立過程─古人に追和するは則ち東坡に始まる
二 蘇軾生前の蘇轍と和陶詩─功成りて帰去せず、此の同心の人に愧づ
三 蘇軾歿後の蘇轍と和陶詩─其の遺意に逆らはざるを示すのみ
四 蘇門の和陶詩と後世への影響─後の君子は其れ必ず以て之に処すること有らん
  小 結
コラム① 唱和詩とは何か

第二章 蘇軾「和陶詩」と子孫─蘇軾が子孫に遺したもの
一 蘇氏兄弟の連携─当に四海皆兄弟の義を思ふべし
二 子孫への薫陶─我 独り遺すに安を以てするのみ
三 蘇軾歿後の一族─子孫に付する所は独り書のみ
   小 結
コラム② 蘇軾の門人たち

◆下篇 蘇軾文集の成立と蘇氏一族

第三章 末子蘇過と蘇軾文集の編纂
一 蘇軾と三人の息子たち─後に君子有らば、当に我を知るべし
二 蘇軾晩年の蘇過の役割─翁詩を賦し書を著せば 則ち児更に端して之を起拝す
三 蘇軾歿後の蘇過の功業─流俗の為に痛哭すべく、過 謹しんで書して家に蔵す
   小 結
コラム③ 蘇軾と宋代の出版文化

第四章 曾孫蘇嶠・蘇峴兄弟と蘇軾文集の出版
一 蘇過の家系とその事跡─其の二曾孫は、隔てて許昌に在るも、相ひ継いで来帰す
二 蘇嶠による『東坡別集』の出版─坡の曾孫給事嶠季真、家集を建安に於いて刊す
三 南宋における父祖文集出版の潮流─未だ其の交好の美、文采風流の盛たること遠からず
  小 結
コラム④ 蘇軾と禁書

第五章 蘇轍の後裔と蘇轍文集の編纂
一 最晩年の蘇轍とその隠棲生活─廃興 自ら時有り、詩書 西京に付す
二 長孫蘇籀の祖述─嗚呼、二祖道徳の範、筆墨に見る
三 曾孫蘇詡の出版─庶幾はくは其の伝ふるところ広まらん
四 玄孫蘇森の再版─此の集の再刊も亦た邦人の請ふに従ふなり
  小 結
コラム⑤ 海南島の蘇軾

補論 蘇軾と蜀の姻戚─程氏一族を中心に
一 眉州蘇氏一族の姻戚関係─交朋の分、重んずるに世姻を以てす
二 蘇氏一族と程氏一族の紛争と和解─我 時に子と皆児童にして、狂走して人に従ひて梨栗を覓む
三 蘇軾と表弟程之元─仲氏は新たに道を得、一漚 塵寰を目る
四 蘇軾と表兄程之才─何れの時にか曠蕩 瑕謫を洗ひ、君と駕を帰して相ひ追攀せん
  小 結
コラム⑥ 蘇軾の帰る処─三蘇の絆

終 章
一 本書の総括─孝悌の重要性
二 蘇軾文学の源泉を守るもの

主要参考文献

【附 録】
 附録1《蘇軾和陶詩編年表》 
 附録2《蘇軾・蘇轍関連地図》 
 附録3《蘇氏家系図》
初出一覧 
あとがき 
索 引





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