| ●書評 | 王小波の作品は花城出版社の「時代三部曲」(『黄金時代』『白銀時代』 『青銅時代』)や時代文芸出版社の『黒鉄時代』があるが、本書はそれらに 収録されていない小説と彼が唯一書いたのシナリオである『東宮・西宮』を 収める。 『東宮・西宮』は中国で最初のゲイ・ムービーとしてキワモノ視されがち だが、その芸術性は「アルゼンチン国際映画祭」で最優秀脚本賞を受賞した ことからもわかる通り、海外では高く評価されている(もちろん、中国国内 での上映は許可されていない)。 また、小文「櫻桃紅」は『紅櫻桃』(邦題:レッドチェリー)の、『黒鉄 時代』所収の「最燦爛的陽光」は『陽光燦爛的日子』(邦題:太陽の少年) のそれぞれパロディである。彼の映画への並々ならぬ興味を窺わせるもので ある。生きていたら、おそらく、中国映画界に少なからぬ影響を与えたであ ろうことを思うと、1997年4月に急逝したことが残念でならない。
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