書名地久天長
副題王小波小説劇本集
ご寄稿者名アンソニー・ウォン
投稿日 9/16 日
編著者王小波
出版社時代文芸出版社
出版年月1998.2
ISBN7-5387-1209-7

書評
 王小波の作品は花城出版社の「時代三部曲」(『黄金時代』『白銀時代』
『青銅時代』)や時代文芸出版社の『黒鉄時代』があるが、本書はそれらに
収録されていない小説と彼が唯一書いたのシナリオである『東宮・西宮』を
収める。
 『東宮・西宮』は中国で最初のゲイ・ムービーとしてキワモノ視されがち
だが、その芸術性は「アルゼンチン国際映画祭」で最優秀脚本賞を受賞した
ことからもわかる通り、海外では高く評価されている(もちろん、中国国内
での上映は許可されていない)。
 また、小文「櫻桃紅」は『紅櫻桃』(邦題:レッドチェリー)の、『黒鉄
時代』所収の「最燦爛的陽光」は『陽光燦爛的日子』(邦題:太陽の少年)
のそれぞれパロディである。彼の映画への並々ならぬ興味を窺わせるもので
ある。生きていたら、おそらく、中国映画界に少なからぬ影響を与えたであ
ろうことを思うと、1997年4月に急逝したことが残念でならない。




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