書名中国中世の民衆文化
副題呪術・規範・反乱
ご寄稿者名出版ニュース ブックガイド
投稿日 9/20 日
編著者相田洋
出版社中国書店
出版年月1994年3月
ISBN4-924779-22-9

書評妖怪キョンシーから始まるのが面白い。動く死体の走屍、影のように人間の動作を真似する走影の原因や由来。
ミイラのような死体保存や伝承との関連。死体駆り立てのコンシー。中国の幼児についての観念が例証される。
血あわせの滴血、あるいは滴骨血。悪月と預兆の俗信。キョンシー伝説のあれこれが、中国民族の俗信から考察されている。
第二章の春画が悪霊や妖怪狐狸から守るための厭勝も、六朝以降だと詳しく考証する。「水滸伝」、「道理の追求」「正直が肝腎」の追求。民衆反乱についても演劇や史実との関係が興味深く実証されていく。
呪術や俗信や憧憬の彼方に何か埋もれていて、それが事実と民衆の想像力とどのように絡まりあっているかの本。
1994年8月上旬号「ブックガイド」欄より転載。



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