| ●書評 | 二00一年十一月、長崎県対馬・厳原町で開かれた シンポジウムの報告集。東アジア五ケ国・地域の近現 代史研究者二十一人が一同に会し、三日間にわたり繰 り広げた学術討論の内容を完全収録した。 東アジアでは長く中華帝国を中心とした「華夷秩序」 が保れていたが、十九世紀半アヘン戦争を機にその構 造が崩壊。二十世紀に入ると、欧米列強の侵食、盟主 の座を狙った日本の野望、社会主義の台頭と変化、急 速な経済成長が複雑に絡み合い、目まぐるしい「権威 の拡散・変遷」をたどった。 本書は中国と周辺地域の立場から激動の世紀を振り 返ることで、多様な中国観を浮き上がらせるとともに、 今後の東アジアを考える新鮮な視点を提示している。 編者の一人で、シンポジウムを企画した横山氏は長崎 シーボルト大国際情報学部教授。 本と批評 2003年(平成15年)1月26日日曜日 西日本新聞
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